シリウスという名称にちょっと興味のある方へ・・
【恒星シリウスのお話し】


シリウスってどんな星
1.夜空にまたたく星の中でもっとも明るい星です。
  明るさの等級は-1.43、光度は太陽の26倍
 
2.大きさ
  質量は太陽の約2.5倍、半径は1.76倍(約135万Km)
 
3.熱さ
  表面温度は1万度、中心温度が2000万度
4.太陽との距離
  8.6光年(1光年は9兆5000億Km)
 
5.伴星があり、50年周期で蛇行している。
私たちの太陽が所属する銀河は円板部で直径10万光年と言われており同じ銀河の中の星としてはほんのお隣さんの星です。
そのため、一番明るく見えるのです。
(まぁ、太陽系から見た宇宙の中では一番明るく見える星です、本当の明るさから言えば、もっと大きく明る い星はたくさんありますが、何分、遠くにあるので小さく又暗く見えてしまいます。)
 


シリウスってどこに見えるの?
星座で一番有名なのが北斗七星とオリオン座ではないでしょうか?
オリオンの3つ星は冬の夜空にかかせない星座であり、また非常に見つけやすい星です。
シリウスの所属する星座はおおいぬ座(犬の口あたり)
 名前のとうり、勇者オリオンに従う犬を表しており、その位置もオリオン座の東南(オリオンの3つ星から)の方向にひときわ明るい星がそれです。20時に南中(真南に見える)は2月26日頃。


冬の大三角形
オリオン座のベテルギウス(オリオン座の剣のあたりの星、赤みがかったオレンジ色)と子犬座のプロキオンとあわせて(オリオン座の東側、色は白)冬の大三角形と呼ばれています。(シリウスが下になる逆三角形です)
2月の中旬なら21時前後に南の空に見えるはずです(天気がよければですが・・)(2月20日は満月なのでちょっと見えにくいかもしれません)冬の澄みきった満点の夜空に浮かんでるのを見てみたいものです。(私は大阪市内なので真夜中でも結構明るいため、星は殆ど見えません、でも、冬の大三角形は流石に見えるんです。)
当店のマークはこの大三角形からきています。


シリウスにまつわるお話し
多くの星の名前はアラビア語に由来しますが、シリウスだけは「火花を散らす」「焼き焦がす」というギリシャ語(セイリオス)に由来しています。
又、おおいぬ座にあるため犬星とか天狼星(中国)とも呼ばれ、日本ではその色から青星とか、おおぼしとも言われてきました。
アラビアではアルシラー(輝く物)、英語ではDog Starエジプトではソティス、ナイルの星シホールと呼ばれ、特に古代エジプトでは季節の始まりを示す星としてあがめられてきました。
そのため、エジプトでは女神イシスを同一視され、崇拝されました。
8月シリウスが日の出直前に東から昇る時期(ヘリアカルライジングと言われています)母なるナイル川の氾濫期に当たり、シリウスの出てくる方向に建てられた女神イシスの神殿では、そのヘリアカルライジングの朝は、太陽(太陽神ラー)とシリウス(女神イシス)の光が地平線上で交じり合いながら神殿内に差し込んだと言われています。そして、その日をエジプト歴の元日としたそうです。
 
女神イシスについて
冥界の王オシリスの妹にして妻、死者の守護神、死者を復活させる能力の持ち主、王弟セトに殺されバラバラにされた夫オシリスの遺骸をつなぎ合わせ、ミイラとして復活させたとされる。
エジプトの母神、忠実な妻の典型とされる。
ギリシャ、ローマ時代はアレキサンドリヤ港の守護女神となり航海の守護神表現される形
死者の守護神としてハゲワシ、有翼の女神として日輪と牝牛の角を頂く女性
シリウスはその明るさから昔から天文学対象になりよく観察されてきました。
その位置が微妙に揺れ動くことから、伴星の存在が早くから言われ1862年に初めてその存在が望遠鏡で確認された。(シリウスB、子犬ともいわれる)そのシリウスBは地球の3倍程度の大きさで、質量は太陽と同じくらいあるのでなんと密度は太陽の10倍という、途方もない星です。
白色矮星に分類され、星の一生では終わりの時期(と言っても終わるまでは何10億光年もかかる)に入ってます。
シリウスの謎
古代ギリシャやローマではシリウスは赤い星とされていました。
名前の由来からして「焼け焦がす」といった意味ですから。
紀元前150年頃の大天文学者プトレマイオスをその著書「アルマゲスト」の中で色の赤い星として、アルクツゥールス、アルデバラン、ボルックス、アンタレス、ベテルギウス、そしてシリウスを挙げています。
シリウス以外の星は勿論今でも変わらずに、赤く見えています。
セネカ(紀元前4〜紀元後65年)は「犬星の赤みは燃えるがごとく」と記しています。
一方、紀元前1世紀に司馬遷は「史記」巻27の天官書の中で「太白(金星)について言えば、その白さは狼(シリウス)と比べられ・・・。」10世紀に入って、アラビアの大観測家アッスーフィによるとシリウスは白と記述されています。
恒星は赤くなったり、白くなったり変化はしますが、わずか1000年の間に急激に変化するとは考えられないそうです。
 
参考図書
「星 物語」パトリック・ムーア著
丸善株式会社
理科年表
丸善株式会社
平凡大百科辞典
 
ニュートン
(株)ニュートンプレス